株式会社インテック様は現在、仕事と育児を両立させたい社員が自分らしく活躍できる企業環境づくりをサポートする「育児社員ライフキャリア支援サービス」の市場提供に向けて、事業性検証を行っています。同サービスの企画・開発プロジェクトには、弊社メンバーも参加しています。その中で、同サービスの利用を促進する「ライフキャリア整理ワークショップ」の実施を提案、その企画設計および当日のファシリテーションを担当させていただきました。


■育児社員ライフキャリア支援サービスの概要
育児社員ライフキャリア支援サービスは、社員の育児と仕事の両立をサポートし自律的なキャリア成長を後押しするサービスです。
社員が自らのキャリアプランを自律的に設計・行動できるようにサポートすることで、柔軟な働き方と継続的なキャリア成長を実現し、モチベーション向上と社員一人ひとりが安心して働き続けられる組織環境づくりに貢献します。
ライフキャリアについて見つめ直し整理する場(ライフキャリアライブラリ)と、自社・他社問わず他の育児社員とつながり知識を得る場(ライフキャリアコミュニティ)の2つの場を提供し、社員が自律的にライフキャリアを整理していくことの習慣化を図ります。自社の人事部門だけでは提供が難しい多様なコンテンツを用意しており、自社のみならず他社の育児社員とも交流できる点が大きな特長です。
2024年7月以降モニター企業にご利用いただきながら事業性検証を継続中です。その中で2025年7月からはトライアル期間を含めた有償利用も開始する予定です。
■ライフキャリア整理ワークショップのねらい・内容
育児と仕事の両立で多忙な日々を送る育児社員の皆さんに、いかに自分と向き合う大切さやライフキャリアを考える必要性を理解していただき、同サービスの積極的な活用につなげるかが課題のひとつでした。
その対策として、2025年3月17日、モニター企業の育児社員11名を対象として、自分自身に目を向けるきっかけづくりとなる「ライフキャリア整理ワークショップ」を試験的に開催。「なぜ自分軸が大切なのか?」「自分自身の強み・特性とは?」「ありたい姿とアクションリスト」などをテーマに、対話やワークを行いました。
実施にあたり、弊社メンバーが自らのワーキングマザーの経験に基づいて企画設計を主導、当日のファシリテーションはキャリアコンサルタント資格をもつ弊社メンバーが担当しました。


■ライフキャリア整理ワークショップの成果
ワークショップ後のアンケートでは、参加者全員が「非常に・概ね満足」と回答。フリーコメントでは「自分について考えていきたいと思うことができた」「自分軸の概念を獲得し、長い視点で考える必要性に納得できた」「悩んでいるのは自分だけじゃないと安心できた」など、さまざまな刺激や気づきについての声があがりました。

プロジェクトオーナーである株式会社インテック様からは、ワークショップの手応えについてこのようなコメントをいただいています。
「皆さん本当に楽しそうに参加されていたのが印象的です。自身が大事にしたいことに気づいたり、自己内省のきっかけになったりしたという声が多く、期待以上に実りあるワークショップとなりました。開催後のワークショップ参加者の同サービスへのログイン状況は良好で、ワークショップがサービス利用促進に効果があると見ています」(株式会社インテック 渡邉彰吾さん)
「ワークショップの実施は、プロジェクトにとって大きなインパクトがあったと思います。ここから、キャリアデザインを考える意味をあまり感じていない方も含め、幅広い育児社員の方に参加していただく流れをつくっていきたいと思います」(株式会社インテック 増田 忍さん)
プロジェクトでは今後、今回の試行の成果を踏まえ、対面実施だけでなく、遠方の方も参加しやすいオンライン実施との両面でワークショップを定期開催していくことを決定しました。ナラティブベースは今後も引き続き、ワークショップをはじめ、同サービス全体の運用・改善に取り組んでまいります。
<ナラティブベースの役割と働きについてコメントをいただきました>
「ナラティブベースのお二人には、育児と仕事を両立してきた当事者として、またライフコーチやキャリアコンサルタントとしての経験・実績を活かして、サービス全体の設計や改善に大きく関わっていただいています。日々の会議では、他のメンバーが直感的に発言したことをわかりやすく言語化し、論点を整理してくださり、メンバー間の認識合わせへの貢献度は非常に大きいと感じています。もはや本プロジェクトにナラティブベースさんは“なくてはならない存在”です。お願いしたいことがまだまだたくさんありますので、今後も一緒にさらなるサービス充実を図っていきたいと思います」(株式会社インテック 渡邉さん)
「ナラティブベースのお二人の『その場に出たすべてを見落とさない!』という姿勢の“傾聴”と“言語化”が、プロジェクトに非常に良い影響をもたらしています。また、異なる専門性や個性をもつお二人ですが、ばらばらの対応ではなく、きちんと連携してくださっている点にも安心感があります。プロジェクト内の立ち位置は別として、ナラティブベースさんとの関係性は“対等” な感覚です。これからもチームとしてがっつり組んでプロジェクトを推進していけたらと思います」(株式会社インテック 増田さん)
プロジェクトに関わるナラティブベースのメンバー
